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事業再構築補助金の2回目以降はどうなる?採択率と今後の分析

事業再構築補助金の2回目以降はどうなる?採択率と今後の分析

⾵が吹けば桶屋が儲かる
有名なことわざです。風が吹くと、砂が舞って、盲人が増えて、三味線引きが増えて、猫が減って、ネズミが増えて、桶がかじられる。
全く関係のないと思われるところにも影響が出ることの例えですね。

事業再構築補助金 第1回公募の採択率と2回目以降の分析

事務所通信2021年2月号、3月号でも案内した本年度の補助金の目玉が予算規模1兆円超の「事業再構築補助金」です。
7月2日に第2回公募が締め切られましたが、さらに3回程度の公募が予定されています。

事業再構築補助金が発表された当初は大変注目されましたが、要件の厳しさからトーンダウンしてしまい、申請をあきらめた事業者も多かったかと思います。
一方で実際に補助金申請が採択される事業者はいるわけで、6月18日に第1回採択結果が公表され、応募16,897社に対し審査14,783社、採択5,092社(採択率34.4%)と発表されました。

当事務所でも複数のお客様において申請が検討されたのですが、その中で実際に申請支援をしたお客様が1社ありました。
事業総額3300万円(補助金額3分の2)と大きな案件で、採択されるかはかなり難しいものと思われ、お客様には、第2回・第3回と挑戦していく中でいずれ採択されると良いですねと言っていたところ、第1回で採択となりました。

申請の一切を受け持った担当者によりますと、ともかく申請書には補助金の趣旨・要件に該当することをいかに伝えるか、アピールするかに重点を置いたとのことです。

これから補助を受け、事業を実施していくことになりますが、毎年の報告を含め様々な手続きがあり、採択されて終わりということではありません。
現在、当事務所もコンサル仲間と反省会を行っておりますが、世間的にも採択・不採択の情報交換が盛んに行われ、第2回目以降の事業再構築補助金申請書のレベルは格段に上がることでしょう。

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事業再構築補助金による経済効果

これだけの規模の補助金ですから、補助事業に伴って多くの物事が動きます。

例えば、当事務所はコンサルティングを新規事業としているところですが、今回の申請支援を受注しました。
金融機関は、補助金事業を行う事業者の設備投資資金の需要により融資が発生するでしょう。
そして、新事業のための設備が購入されるので、機械メーカーの売上が増加します。
ここまでは予測しておりました。

先日、運送業のお客様を訪問した際の従業員の会話で「なんだかこの間、補助金の発表があったらしく、これからウチも忙しくなりそうだよ」と。
聞けば、機械の運送を中心に行っている会社ですので、メーカーの販売が増加するので、自社の運送の業務が増えるだろうということでした。
事業再構築補助⾦の影響がこのように⽣じるとまでは。

これが、「⾵が吹けば、桶屋が〜」、いやいや「経済効果」というものですね。