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サービス業の種類・分類・特徴を会計目線で解説!

サービス業の種類・分類・特徴を会計目線で解説!

2020年9月20日

サービス業は、小売業・卸売業のようにモノを販売する、製造業・建設業のようにモノを作って売るというような業種とは異なり、相手にモノを引き渡すことなく、役務(サービス)を提供することにより、対価を得る点が特徴的です。

サービス業の種類と分類

中小企業白書の中では、サービス業を以下の7種類に分類しています。

  1.  宿泊業
  2.  飲食業
  3. 対個人サービス業(対生活関連)
  4. 対個人サービス業(自動車整備その他)
  5. 対事業所サービス業(運送・倉庫)
  6. 対事業所サービス業(専門技術その他)
  7. 情報通信・広告業

しかし、サービス業と言ってもその業種の幅は大変広く、上記の7種類の中にもさらに様々な業種があることが容易に推測できるかと思います。

サービス業の特徴

すべてのサービス業に当てはまるとは言い難いのですが、サービス業の特徴は?と言うと、第一に、仕入(在庫)が無いあるいは少ない、粗利益率が高いことがあげられるでしょう。
そして、運転資金や設備投資を比較的要さないものも多いと言えるでしょう。
また、貸し倒れによるダメージが大きくなりにくいというのもあげられるかと思います。

一方、小売業や卸売業は、商品の取得を大量にするために多額の運転資金を必要とし、卸売業などでは売掛金も高額となり、また商品の陳列場所・保管場所などを必要とします。 製造業は工場や機械などの設備資金が高額となりやすいです。

サービス業を開業する際のメリット・デメリット

サービス業はこのように開業時に設備投資も少なくてすみ、運転資金もそれほど必要としないことから始めやすく、また、リスクも抑えられることから、近年起業される方の多くはサービス業であるようです。

日本政策金融公庫による「2019年度新規開業実態調査」では、新規開業業種のうちに占める割合が、小売業12.8%、卸売業5.3%、製造業3.4%、建設業8.8%、であるのに対し、飲食店・宿泊業15.6%、医療福祉14.7%、サービス業25.9%とされていました。

また、中小企業白書においても、宿泊業、飲食サービス業や生活関連サービス業などは高開業率となっております。
もちろん、始めやすいということは、他の人にとっても始めやすいということであり、競合も多くなりやすく、結果として退出する数も多くはなっております。

どの商売であっても、創意工夫が必要であることは言うまでもありません。