相続税新聞

2019年12月号

相続税の税務調査のあれこれ体験記録

貸し家の評価

印字記録

先日、相続税の税務調査の立会いで、調査官がボソッと「長年調査官をやっていると、通帳を見ると、亡くなられた方の性格というか、お金に対する考え方がなんとなくわかるんだよね。」と言っていました。
だれも、いつ亡くなるかわからないからこそ、素のままの考え方が、通帳の入出金に表れるのかもしれません。
ただ、実際の相続税申告に際しては、その“考え方”がどうであれ、入出金が空欄より、印字なり、鉛筆書きなりされている方が、相続人が助かるのは言うまでもありません。

調査立会

先月、1年前に提出した相続税申告についての意見聴取があったことを書きましたが、この案件については、調査の省略とはならずに、調査に移行しました。
調査では、相続人の方に被相続人がどのように財産を築き上げたか、どのようなお金の管理や使い方をしていたかを聞くなど、ともかく現預金についてのものがあらかたで、10万円以上の出金で、その使い途が分からないもののリストを持参してきました。
その場で解決したもの、しないものとありましたが、ともかく通帳のコピーをたくさん取っていき、税務署で検討するとのことでした。
今後、必要と思えば、銀行を訪ねるとのことでした。

調査があるとなると、やはり徹底しているなと言うのが感想です。

相続税申告についての意見聴取については、相続税の申告に書面添付制度を活用しましょう のページで詳しく紹介しています

名義預金

配偶者や子、あるいは孫などに預金の名義がなっているものは、相続財産に入らない」というのは早計です。
亡くなられた方と何らかの関係がある預金については要注意です。

相続税に限らず、税法は“名義”という形式も見ながらも、実質というものをより大事にします。
“真の所有者”は名義人なのか、それとも、亡くなられた方なのか、徹底して調べます。

質問

この預金は?

応え

名義の通り、私のものです。

質問

お金の出どころはあなたの稼ぎですか?

応え

母から贈与を受けました。

質問

申告はされていましたか?

応え

申告不要の額です。

質問

誰がこの預金口座を設け、通帳や印鑑を管理していましたか?

応え

母がつくり、母に持ってもらっていました。

質問

成人してからもお母さんに持ってもらっていたのは理由がありますか?

全てのケースで同じとは限りませんが、参考までに紹介させていただきました。

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